初心者向けUnityエフェクト制作法(他ツール応用可能)

タイトル装飾

初心者向けUnityエフェクト制作法(他ツール応用可能)

 
 

UnityやUE等に代表される様々なツールでエフェクトを作る際、どんなエフェクトでも「主・副・にぎやかし」の3つの要素を意識することで、見栄えの良いものになります。

本記事では、炎・風・光・土・水などの基本的なエフェクトを例に、それぞれの要素をどのように活用するかを解説します。

タイトルではUnityエフェクトとなっていますが、考え方は他ツールでも応用が可能です。

1. エフェクトの3要素

エフェクトを構成する大事な3つの要素について説明します

例として炎のエフェクトの画像を貼っています。

主(メイン)

エフェクトの中心となる部分です。視認性が高く、エフェクトの性質を一目で伝えられる要素を指します。

・炎エフェクトなら、「燃え上がる火の塊」

・風エフェクトなら、「空気の流れや渦」

・光エフェクトなら、「光の球やビーム」

・土エフェクトなら、「巻き上がる砂や砕ける岩」

・水エフェクトなら、「水しぶきや波紋」

参考画像「燃え上がる火の塊」

副(サブ)

主を引き立てる要素です。単体では目立ちませんが、主と組み合わせることでエフェクトの完成度を高めます。

・炎なら「煙や火花」

・風なら「葉っぱや砂ぼこり」

・光なら「レンズフレアや光の筋」

・土なら「細かい砂粒や小石の飛散」

・水なら「水滴や泡」

参考画像「煙」

にぎやかし(装飾)

細部に動きを加えて、リアリティや演出を強化する要素です。画面に動きが加わり、エフェクトが自然に見えるようになります。

・炎なら「火の粉が舞う」

・風なら「微細なチリが漂う」

・光なら「きらめくパーティクル」

・土なら「砂ぼこりがふわっと広がる」

・水なら「細かい水しぶきや光の反射」

参考画像「火の粉」

★以上のように、表現したい事象を3つの要素に分けておくとわかりやすくまとまり、無駄を省いてリソース過多を防げたりします。

↑主、副、にぎやかしの三要素を合わせた物

2. Unityでのエフェクト制作手順

ここではUnityで使用されている機能を例に手順を記述していきますが、他ツールの同様の機能を使って応用可能です。

① 主となる要素を作る

まずは、エフェクトの中心部分を作成します。

1.Particle Systemの作成

・UnityのParticle Systemを利用して基本的な形を作成。

Hierarchyで右クリックメニューから作成できます。

適宜目的にあった物を使用しましょう。

2.マテリアル設定

・Shader Graphや既存のシェーダーを活用して透明度や発光の調整。

・炎なら「addtive」で重ねた部分を発光させる

 反対に発光させたくない場合は「Alpha Blended」など、適切な設定を選ぶ。

画像は炎の主部分に使用した加算のシェーダーです

3.アニメーション付け

・パーティクルのサイズ変化、速度調整、ランダムな動きを加えることで自然な表現に。

それぞれのパラメータを適宜設定します。

② 副要素を加える

次に、主を引き立てる要素を作成。

炎なら「煙のパーティクル」、風なら「巻き上がる埃」など

・サブのパーティクルを追加し、発生タイミングや動きを調整。

・ノイズやシェーダーを活用して流れや変化をつける。

・発生位置を調整し、主となるエフェクトと重なりすぎないように配置、描画順等も考慮する。

③ にぎやかしで仕上げる

最後に、全体に動きを与える小さなエフェクトを追加。

炎なら「火の粉」、風なら「微細なチリ」など…

・速度の異なる細かいパーティクルを入れる。

・ランダム性を増やし、自然な動きを表現する。

・全体の色味や透明度を調整して統一感を持たせる。

3. 属性別、具体的なエフェクトの3要素の例

例① 炎のエフェクト

主: 炎の揺らめくパーティクル

副: 煙のパーティクル

にぎやかし: 小さな火の粉や揺らぎのエフェクト

例② 風のエフェクト

主: 空気の流れを示す半透明のパーティクル

副: 巻き上がる葉や砂ぼこり

にぎやかし: 微細なチリの動きや、渦のノイズエフェクト

例③ 光のエフェクト

主: 強い光の球やビーム

副: 光の筋やレンズフレア

にぎやかし: きらめく小さな光粒

例④ 土のエフェクト

主: 巻き上がる砂や飛び散る岩

副: 細かな砂塵や破片

にぎやかし: 空気中に舞う細かい塵

例⑤ 水のエフェクト

主: 水しぶきや波紋

副: 水滴や泡

にぎやかし: 細かい水しぶきや光の反射

4. まとめ

Unityでエフェクトを作る際、「主・副・にぎやかし」の3要素を組み合わせることで、視覚的にまとまりのあるエフェクトが作れます。

・主がエフェクトのメインを構成

・副が補助的に支え、リアリティを追加

・にぎやかしが全体を自然に仕上げる

初心者でもこの3つを意識する事で、

過不足無く品質の高いエフェクトを作ることができると思います。

お試しください。

 
作者
  R.O
  デザイナー

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