フーリエ変換を利用したレンダリング技術
掲載日: 2025/04/18 更新日: 2025/04/22
フーリエ変換を利用したレンダリング技術
皆さんはフーリエ変換についてご存じでしょうか?
目次
・フーリエ変換とは?
・コンピュータにおけるフーリエ変換「離散フーリエ変換」
・実例
フーリエ変換とは?
時間領域の関数f(x)を周波数領域の関数F(x)に変換すること
基本的な考え方としては、関数f(x)はsin関数とcos関数の組み合わせで表現できるとして変換する
コンピュータにおけるフーリエ変換「離散フーリエ変換」
量子化されたデータは離散的のため有限個の値をフーリエ変換する手法を「離散フーリエ変換」と呼ぶ
・2次元離散フーリエ変換の例
実例
・Convolution Bloom
離散フーリエ変換の副作用的な特徴として畳み込み積をO(nlogn)で実行できるのでこれをBloomに利用したConvolutionBloomという技術があります。
UnrealEngineでは標準で搭載されています。
・逆FFTを利用した海洋シミュレーション
周波数領域の画像から逆フーリエ変換を利用して複雑な波の形状を表現できます。
2次元の離散フーリエ変換の特徴として画像サイズが分解能になります。
こちらはゲームに限らず映画等でも利用されている古い技術です。